« 「体の中の原始信号」を読む-03 | トップページ | 「体の中の原始信号」を読む-05 »

2004.03.10

「体の中の原始信号」を読む-04

2004.03.10 16:09.JPG

第1章で次に注目したのは、5「信号の伝達を指で知る」である。「新しい診断システムとしての Oーリングテスト」として、大村惠昭の「バイ・デジタル Oーリングテスト」という診断方法をを紹介している。
この診断法は、被験者に手の二指で O 型の輪を作らせ、験者が二指をその輪に差し入れて開放しようとする時の抵抗の差をもって行う検査方法を考察し、名づけたものである。
そしてこの検査方法を用いて明らかにされた一見不可解な現象を記載し、診断点に存在している極微量の変化を指で受ける時、その変化も極微量の何ものかであるが、客観的に認知できる程度の変化を起こしている、としている。
さらに「O リングテストで薬剤適用を判断する」ことが出来ると、広く現代医学の領域にも応用可能な一つの新しい診断システムを提唱していることも紹介している。これらの不思議ともいえる現象を説明するのは容易ではないが、むかしの鍼灸家の方が、これらについてよく観察し、かつ治療に応用していたようであると、中国の古典に深甚なる評価をしている。
私はここで私なりの観点から信号について考えてみたい。著者は、何を介して信号が伝達されたかは分からないとしながらも、神経系の介在は必要条件ではないことは明らかであるとしている。
信号について論ずる場合には、その信号とは何ものなのかが信号の送受信者のあいだで分かっている、ということが前提である。信号の送受信者のあいだで信号が信号であると認知されるためには、信号が送られる前に、既に或る意志の存在に基づいた情報が作られていて、その意志ないしは情報を伝える信号になっていなければならない。つまり信号は送り手と受け手とのあいだで、送受信の前に既に了解されていなければならない、ということに注意する必要がある。
そこで、何らかの伝達路が介在して伝達路特有の信号が流れることになるが、この第1章ではまず、信号が存在していること自体に着目していることになる。
生体の送受信している信号は、一つの細胞から多細胞になっていった時に基本的に使われている通信系で、情報を伝える信号として生じ発達してきたものと私は考えている。
信号が伝えようとしている情報が何か分からないという場合には、情報の受け手が情報を読み取れない場合もあれば、第3者の立場からその情報を知りたいが読み取れないなどの場合があるので、その区別をしなければならないと思う。
今日はここまで。

|

« 「体の中の原始信号」を読む-03 | トップページ | 「体の中の原始信号」を読む-05 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12847/285248

この記事へのトラックバック一覧です: 「体の中の原始信号」を読む-04:

« 「体の中の原始信号」を読む-03 | トップページ | 「体の中の原始信号」を読む-05 »