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2004.03.02

雲取山登山で受けた凍傷の克服記-6

凍傷を受けてから相当の月日が経って、水泡の皮膚を取り除く日がきた。徐々に全ての古い皮膚が除かれると、その下に赤子のように柔らかくて薄い皮膚が新生していた。指先の古くて堅い皮膚は、爪ごと指サックを取り外すようにスッポリと抜け、踵は踵の形のまま大きく靴を脱ぐように脱げた。現れたピンクの柔らかくて薄い皮膚の上には指紋も全て元のままについていて、どこにも何の傷跡もない。今でも私の手足の指と踵には、凍傷の痕跡などは全く見られない。
取り除かれた古い皮膚は足の踵が一番厚く、5mm以上もあった。そして今も私の踵の皮膚はたいして厚くなってはいない。
夜寝ている床の中で、新生した皮膚が布団に触れて痛い日が続いたが、次第に気にならなくなっていった。それとともに他のことにも注意を払って日を過ごすことが出来るようになっていった。更に月日が経つと、もう凍傷のことなどすっかりと忘れている自分にも、気付かなくなっていた。
こうして雲取山登山で受けた凍傷から、私は完全に回復することが出来たのである。

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