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2004.04.16

「体の中の原始信号」を読む-20

04.4.16 12:23.JPG

第4章2「易の卦の持つ信号を身体が読む」においては、1の「シンボリズムと信号効果」の中の「文字のシンボル性と信号効果」でみてきたように、著者は「この信号世界では、シンボリズムは最も不可欠な要素になっているのである。」と指摘し、ここで、易の卦のシンボルを信号として、身体が受信すると考えていることがわかる。

先ず最初に、「ライプニッツと「易経」」で著者は、五来欣造が「儒教の独逸政治に及ぼせる影響」という著書を出版するに至までの経緯にふれ、その著書の中でライプニッツが「伏義六十四卦図」を見て八卦の陰陽を二進法をもって計算したうえ、彼の考え出した二進法システムがすでに古代中国に存在していたということに大変驚き、感心したことを紹介している。
そして著者は、「いずれにもせよ、ライプニッツの二進法と円形(と方形)の「六十四卦図」の形式的統合は一部の文化人の話柄となっただけで、医学方面では何の成果ももたらさなかったといってよい。」という。
更に著者は、二進法とライプニッツの自然観にふれた後、「このフラクタル機構は、鍼の”生理学”ではまたそのまま考慮され、重視され、パターン化されているのがおもしろい。」という。
私は私の観点から考えてみたい。先ず、二進法をもって八卦を見てみると、両義は「線」の両端であり、四象は「平面」の四方の端であり、八卦となって初めて「立体」の前後、左右、上下の端を得ることが出来ると考えられる。そして次に、六十四卦は八卦のうちの一卦がまた八卦になることを示している、と考えることが出来る。
このフラクタル機構は著者のいう通りであり、私も非常におもしろいと思うのである。なおここで、注意しなければならないことがあるとすれば、ライプニッツは陰陽を0と1とし、それを更に無と有と考えたが、この意味の零と無は中国にはないということである。
今日はここまで。

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