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2004.05.21

「ラビ・バトラ 新世紀の大逆転」を読む-04

04.5.21 09:48.JPG

第2章「新世紀の夜明けは日本から始まる」においてラビ・バトラはいう。「日本から理想社会の日は昇る」と。ラビ・バトラの師であるサーカー師の言葉を引いていう。「プラウトのめざす理想は将来必ず日本に浸透し、日本はおそらく、世界でもっとも早く理想的プラウト社会を実現するだろう」と。

プラウトについては後ほど詳述するというが、西洋医学に対する東洋医学のようなものであるらしい、とここでは考えておく。
なぜ日本なのかということについてラビ・バトラの言うことを聞いてみよう。「日本人は無宗教だというが、他の国から見てこれほど宗教的に見える国も少ないだろう。一貫した宗教的教育を受けることもなく、宗教的空気を当たり前のように感じている。これはじつに驚くべきことである。」
続けていう。「つまり日本には、インドにその発祥を持つプラウト的伝統の一部が存在するといっても過言ではないのである。」さらに、「1950年から1975年にかけての高度成長期にとられた日本の経済政策は、ほとんど「プラウト的経済政策」と呼んでもいいものだった。それに気がついたとき、私は他のどの国よりも日本に強く興味を引かれたのである。」と。
では、2000年初頭の日本の現状はどのようにラビ・バトラに見えていたのであろうか。「日本の銀行システムに絶望の波が襲う」において「現在の日本が陥っている出口なしとも思われる状況、あるいは堂々めぐりが始まったのは1990年のことだった。」と。また続けて「現在、国債の利子率は0,03パーセントだが、これはまぎれもない負の利子率である。つまりこの事実は、日本の銀行システムが絶望的な状況にあることを物語っている。」と。
私は私の観点から考えてみたい。ラビ・バトラの分析は的を得たものであると思う。またラビ・バトラが次代を背負うのは日本であってアメリカではないという理由はさらに傾聴に値すると思う。
それは、アメリカが建国以来、自由と民主主義を標榜する、富裕者による支配しか経験していない国であるから、資本主義以外へのシステムの移行に、極めて強い抵抗感をもっているとし、その資本主義がアメリカの大衆を痛めつけているにもかかわらず、アメリカ人は資本主義以外の考え方を受け入れるのがもっとも困難なのだ、という理由なのである。
つまり資本主義しか知らない国アメリカが、富裕者と貧困者の二つにこの世界を裂いて行く止めを知らない進行に、歯止めをかけることは自殺行為以外の何者でも無いので出来ないまま、自らが間違いなく確実にその自殺行為に向けて進行している、と言うのである。
この分析について私はその通りであると思うが、自滅の引きがねとなるであろう外圧は、どのようなものがどのような形で訪れるのか非常に興味がある。
今日はこれまで。

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» 2010年に資本主義は崩壊する? ラビ・バトラの予言(予測)より [ハイジで歯維持 新製品開発協会ブログ]
瞑想する経済学者、ラビ・バトラ氏は約30年ほど前の著書の中で「2010年までに資本主義経済は崩壊する」と予言しました。今、この予言が的中しつつあります。あと2年で本当に資本主義が終わるのか、今はただ、世の中が良い方向に向かってほしいと願うばかりです。... [続きを読む]

受信: 2008.12.05 16:18

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