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2004.05.22

「ラビ・バトラ 新世紀の大逆転」を読む-05

04.5.22 12:28.JPG

第2章の中の「日本がたどろうとしている過ち」においてラビ・バトラはいう。「日本の最大の問題は、不健全までに巨大な貿易黒字にある。その結果として、日本は円高に苦しめられている。現在のような経済政策をいつまでも続けていらば、この問題が解決される日は永遠に訪れないだろう。」と。

ラビバトラは続けていう。円高に逆らって海外の市場を維持しようとすれば、コストを削減しなければならない。そのため労働者を解雇し賃金を引き下げ、また海外に工場を移転し、こうして大量の失業者を出現させることになると。
ラビ・バトラはいう。「企業の利益率は、賃金引き下げや工場の海外移転によって維持されるかもしれないが、そのために労働者の仕事と幸せが奪われてしまうのである。この最悪の円高サイクルに入ってしまえば、貿易黒字は日本の労働者に何の利益ももたらさない。現在の日本は、まさにそのサイクルに足を踏み入れようとしている。」
ラビ・バトラは問題を次のように指摘している。「日本が貿易黒字を減らすには、内需を喚起するほかないのである。」と。ではその内需を喚起するにはどうすればよいかと問い、「これほど高い一人当たりの所得をもっている日本で、内需がこれだけ低いのは、明らかに消費者価格の高さに問題がある。」と答えているのである。
私は私の観点から考えてみたい。現在2004年において貿易黒字は減少傾向にあり遅くても2008年までには赤字に転落するといわれているが、内需が喚起されたわけでもなく、工場の海外移転が止まったわけでもない、果たしてこの事態はラビ・バトラの予想の中にあるのであろうか。貿易黒字が減少していることは、計数整理の問題であり、労働者の賃金は依然として低減を続けている、と私は思う。
今日はここまで。

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