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2004.05.10

ウロコ模様と麻の葉模様が内蔵する世界を覗く

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ウロコ模様と麻の葉模様を眺めていると、その模様から立ち上ってくる、広大な世界の芳しい香に包まれてくるのを感じる。私は目を凝らしてこの模様の世界を密かに窺った。

我々の住む世界は3次元であるといわれて久しい。そして人は、1次元、2次元、4次元と思考の翼を延ばしている。我々が3次元の世界に捕らわれて逃れられないとすれば、他の次元の世界を手に取って感じ、歩いてみて感じるようなことは出来ない筈であるが、出来たと称する人も後を絶たない。
例え月に降り立ったとしても、3次元の世界から逃れられる保証はない。我々の身体も頭脳も思考自体も3次元世界の産物だからである。白川静著「漢字百話」を読んで知った神は姿も形もなく、ただ
気配と音が感じられるだけであるという。だから、この神は3次元世界に住んでいるのか、それとも違った世界に住んでいるのか誰にもわからない。
このような現実世界で我々人間は、樹のように、鳥のように、海のように、空の雲のように遊び続けなければならない。遊びは子供のような遊びがいい。大人になると遊び方は精緻を極めていくが、醜く愚劣になり、醜悪になり、腐敗する臭気を漂わせて遊ぶようになるからである。

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このような世界の中に、ウロコ模様と麻の葉模様は密かに生息しているのである。我々は四角い世界に慣れ親しみ、三角の世界には馴染みが薄いように思える。ウロコ模様の中では無機質な3角形と6角形がいつまでも拡大し続け、麻の葉模様になると蜂の巣や木の葉などの有機的な形になって拡大していく。

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ウロコ模様は全ての点に6本の線が交わって平面的であり、高さ低さを感じさせるものはない。だが、麻の葉模様は全ての点が12本の線の交わりと3本の線の交わりになっていて、3本の線の集まりを見ていると高さ低さを感じてくるのである。

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この場合平面といわれているものは3次元の中の平面である。つまり高さと低さが存在しないのではなく、高低方向を表す軸がが無限に縮退して平面に含まれていると考えるのである。このように考えれば、この3次元平面を映像のように表現すことが出来るのではないかと私は思う。

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こうして、この3次元平面内に縮退している高低方向を表す軸を立ち上げると考えれば、そこに3次元立体が出現することになると私は考えてみたい。麻の葉模様を見つめていると、いつしかそれは3角錐の姿になって立ち上がり、また深く落ちていくのである。
このことは、平面を覆い尽くす碁盤目模様にも、菱形模様などの1点に4本の線が集まる図形にも言えることのようであるが、模様を見ているうちに立ち上がってくる幽玄な模様は、麻の葉模様を置いて今のところ無いと私は思っているのである。

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