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2004.06.10

「天皇はどこから来たか」を読む03

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今日も私が気に入った文を読んで、私なりに考えてみたいと思う。第12章のほとんど最後の部分で著者はいう。「世界中のどこに、敗戦の結果として、これほど大きな報酬をうけた国民がいるだろう。わが国のみならず、アジアの全域にわたって、戦争の犠牲になった無数の男女、老人、子供たちの命に想像力を働かせるなら、この貴重な遺産を手放すことは出来ないと思う。」と。

続けて著者はいう。「第九条と自衛隊容認の問題については、こう考える。まず、わが国がなんらかの勢力に攻撃され、抵抗しないまま征服されてしまったら、その後どうなるか。相手は武力による国際紛争の解決を否定した平和憲法の理念を認めずに攻撃してくるわけだから、征服後は改憲して徴兵制を施行し、厖大なエネルギーを蔵するわが国の工業力と労働力とハイテクノロジーは、そのまま恐るべき軍事力に転化されるだろう。極端にすぎて空想的な平和主義をわが国が貫けば、かえって現実の世界の安定に重大な脅威をもたらす、という背理に陥る。」と。
更に続けて著者はいう。「これを避けて、前文と第九条に掲げた理想に近づくためには、憲法それ自体が、専守防衛に徹して侵略を許さぬ自衛力を持たなければならない。決して戦争を起こさないための自衛隊、つまり護憲のための自衛隊という考え方に立ってこそ、第九条を支持しつつ、自衛隊の存在を認める、という大方の国民感情、および自衛隊は違憲か合憲か、と今も蟠るディレンマに論理的な整合性を見いだせ、さらにわが国の軍事大国化に最も実質的で有効な歯止めもかけられる。」と。
私は私の観点から考えてみたい。終戦の詔勅をラジオ放送で聞いたとき、国民の大多数は明日から戦争がなくなることに素直にほっとし、続いて負けてよかったと思うようになっていった。庶民が戦争の実態を身をもって知ったからであると思う。
第九条と自衛隊容認の問題は著者のいう通りであると私も思う。この問題に早く手を打たないと、自衛隊のイラク派兵のように反対運動の一つも起こらぬ異常な事態が止めどもなく拡大し、気がついてみると大変なことになっていた、ということにもなり兼ねないと私は思う。
政府や権力者の言いなりになり易い国民性は、先の戦争を全国民が挙って遂行して行くに至った過程を著者の文章で読めば、現在極めて危険であると私は思う。
今日はここまで。

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