« 「暦の知恵・占いの神秘」を読む-07 | トップページ | 「暦の知恵・占いの神秘」を読む-09 »

2004.07.20

「暦の知恵・占いの神秘」を読む-08

第1章「十干と十二支の知識」の「<十二支>の原義」において、著者永田久は次のように述べる。
「十二支は、暦月の名称として考えられた順序数詞である。中国では、まん丸い満月から次の満月までの月の形の変化する三十日を、(とき)を測る単位として暦月と名付けた。この暦月を作る月の運動を十二回繰り返すと、前と同じ季節がやってくる。自然という、神によって与えられた中で営みを続ける草木や動物達の動きで(とき)を知るという、いわゆる自然歴で一年を捉え、その一年が周期的な盈ち虧けの運動を十二回繰り返すため、一年を十二に区分して、そこに対応させて考案したのが十二支である。「支」が区分を意味することはすでに述べた通りである。ところで、十二支の文字は、元来月を数えるために創られたものではなく、それぞれが独自の意味を持って造語されたのであり、その原義の解釈もいろいろな見解が表明されている。しかし、十二支が月の名称として使われたことを思えば、十干と同様に月を読むという、暦に関係している以上、農耕生活からにじみ出たものとして、私は次のような原義を採用した。」
著者永田久は十二支<子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥>の一つ一つに原義をのべた上でいう。
「すなわち、<十二支>というのは、草木が芽生え、生長して成熟し、収穫されてのち、再び地中に内蔵される一連のサイクルとして制定されたと解釈するのが、農耕生活の反映としてもっとも自然な考え方であると思われる。」

私はここまで読んで思う。十二支は十二回で元に戻るという農耕生活のストーリーとして生まれ、当時一世を風靡していたのかと思うと、古代ロマンの一端に触れた気がする。
十二回で元に戻るというリズムが単に月ばかりではなく、身の回りの全て、世の中のあらゆること、その一切の中に見えてきたときの感動は古代人を捉えて放さず、生涯忘れることなく子孫に伝えていったのであろう。更に、古代中国ばかりではなく世界中の古代人が、その同じリズムを様々な形で見いだしていたロマンを思うと、現代の私も深い感動に落ちるのである。
今日はここまで。

|

« 「暦の知恵・占いの神秘」を読む-07 | トップページ | 「暦の知恵・占いの神秘」を読む-09 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12847/1013666

この記事へのトラックバック一覧です: 「暦の知恵・占いの神秘」を読む-08:

« 「暦の知恵・占いの神秘」を読む-07 | トップページ | 「暦の知恵・占いの神秘」を読む-09 »