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2004.07.24

「暦の知恵・占いの神秘」を読む-12

昨日の「暦の知恵・占いの神秘」を読む-11において「尭典」についての記述を飛ばしてしまったので、今日改めて「尭典」について読んでみたい。
第2章「暦と数の知識」の「<十二支>と月の割り当て」において、著者永田久は次のように述べる。
「十二支は月を数える数詞だと述べた。それではどのようにして、<十二支>を月に割り当てたかについて述べよう。
一年とは、季節の移り変わりの周期、春夏秋冬ひと巡りである。一年には十二回月の盈虧が起こるので、一年を十二か月とし、春夏秋冬を次のように定めた。
・・・・春・・・・正月・・・二月・・・三月・
・・・・夏・・・・四月・・・五月・・・六月・
・・・・秋・・・・七月・・・八月・・・九月・
・・・・冬・・・・十月・・十一月・・十二月・
さらに、各季を三つに分けて、猛、仲、季とした。すると、
・・・・孟春は正月・・仲春は二月・・季春は三月
・・・・孟夏は四月・・仲夏は五月・・季夏は六月
・・・・孟秋は七月・・仲秋は八月・・季秋は九月
・・・・孟冬は十月・仲冬は十一月・季冬は十二月
となる。
ところで、一年に月を割り当てる目標となったのは、星座であった。
「尭典」に、
・・・・日は中、星は鳥、以て仲春を殷(ただ)し
・・・・日は永、星は火、以て仲夏を殷(ただ)し
・・・・宵は中、星は虚、以て仲秋を殷(ただ)し
・・・・日は短、星は昴、以て仲冬を正(ただ)す。
とある。日中とは日がちょうど半分の春分、日永は日がもっとも永い夏至、宵中は夜がちょうど半分の秋分、日短は日がもっとも短い冬至のことをいう。
大意を示すと、春分は鳥(海蛇座α、アルファド)が昏(日の暮れ方)に南中する(真南に見る)時に起こり、春分を含む月を仲春二月と定める。夏至は火(蠍座α、アンターレス)が昏に南中する時に起こり、夏至を含む月を仲夏五月とする。秋分は虚(水瓶座β)が昏に南中する時で、秋分を含む月を仲秋八月とする。冬至は昴(牡牛座のすばる、プレアデス)が昏に南中する時で、冬至を含む月を仲冬十一月とする。すなわち、鳥、火、虚、昴という星によって季節を知り、それを基準として十二か月を定めたのである。」

私はここまで読んで思う。夏王朝の前の時代の尭帝によって、すでに星座を以て一年が定められていたことを知り、悠久のロマンを感じざるを得ない。最近までの日本でも、この夏暦に基づく暦で農業が営まれていたのだから、その果てしなく古い知恵の凄さにただただ感嘆するのである。
これで、「暦の知恵・占いの神秘」シリーズをひとまず終わりとしたい。

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