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2004.07.06

複式簿記の思いで-13 イベント資料などファイルメーカーで作る

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「複式簿記の黙示録」の第2章の中の「江戸大福帳は複式簿記だった」の「21・イタリア式簿記の影響が確認できる江戸期の会計帳簿」で岩辺晃三は、次のように述べる。
「ここで、現存する江戸期の会計帳簿をみてみると、すでにふれた伊勢富山家の「足利帳」や「羽書仕入帳」のほかに、つぎに掲げるような会計帳簿がある。いずれの帳簿にも複式決算構造が認められ、イタリア式簿記の影響が脈々と生きていることを確認することができる。」
「1.京都・桂離宮「万買帳」1634(寛永11)年
...........................「大福帳」1641(寛永18)年
 ...2.大阪・鴻池家「算用帳」1670(寛文10)年
 ...3.伊勢・三井家「大元方勘定目録」1710(延宝7)年
 ...4.近江・小野家「勘定帳」1732(享保17)年
 ...5.近江・中井家「店卸記」1746(延享3)年
 ...6.出羽・本間家「万覚帳」1753(宝暦3)年
...........................「万差引帳」1753(宝暦3)年
...........................「万控帳」1762(宝暦12)年
 ...7.出羽・田部家「勘定目録」1801〜1804
................................................. (享和元〜3)年
 ...8.伯耆・近藤家「緒勘定控帳」1802(享和2)年」
続けて「複式決算構造を持つ江戸時代の帳合法」の「28・武将山中鹿之介の子を始祖とする大坂の豪商・鴻池家の「算用帳」」の中で著者岩辺晃三は、次のように述べる。
「鴻池家「算用帳」とは1670(寛文10)年からはじまる鴻池両替店本家の決算簿である。江戸期の鴻池家会計帳簿として現存するものには、このほか1815(文化12)年と1868(慶応4)年の大福帳と、分家の鴻池与三吉家の「差引元帳」がある。
鴻池家は戦国末期の武将山中鹿之介の子・新六を始祖とする大坂の豪商である。新六は、1578(天正6)年、摂津川辺郡鴻池村に居住して清酒醸造法を発明。江戸に販路を拡大して巨利を得たとされている。その後、1619(元和5)年に大坂に出て、子正成(初代善右衛門)が海運業をはじめ、西国大名の参勤交代の運輸を扱った。同時に大名貸しにより、資本を蓄積して1656(明暦2)年、金銀の売買をおこなう両替商を開き、大坂最大の両替商に成長。寛文年間(1661〜1672年)、十人両替の一人となった。」
更に続けて「32・蒲生氏の支流・儀俄氏が松江藩に伝えたイタリア式簿記の影響」の中で著者岩辺晃三は、次のように述べる。
「このようにみてくると、江戸期の会計帳簿として現存するもののほとんどにイタリア式簿記の影響が認められ、「日本固有の複式決算構造をもつ」とされてきた帳合法も、実は複式簿記のシステムだったことを指摘しておきたい。イエズス会宣教師やロルテスたちによって伝えられた知識・技術はキリシタン禁制によって消去されたようにみえるが、実学、とくに商業会計の分野では形を変えて根強く生き残ってきたというのが筆者の見方である。」
こうして、岩辺晃三は江戸期の会計帳簿を追う中から、イタリア式簿記が近代日本に与えた影響をはっきりと確認するにいたったのである。私はここまで読んできて、日本においても、商業資本主義が生まれ育っていたことに知り、そのことに大いに興味を持ったのである。

団体の会計業務を Mac会計でおこなっていたほか、イベントの企画進行とその結果報告にはファイルメーカーを使って整理していた。
使いはじめは、データベースシステムになかなか慣れなかったが、具体的な仕事に取り組んで試行錯誤を繰り返しているうちに、カード型のシステムであることがよく分かるようになり、それからは思うようにデータベースを設計して作ることができるようになった。
ファイルメーカーもヴァージョンアップのたびに便利になって、最期にはリレーショナルデータベースを作成するまでになり、イベントの進行管理には絶大な威力を発揮してくれたのである。
使い方に慣れてくると、データーベースの内容と挙動の見通しは鮮明になり、このソフトが非常に優れていることがよく分かるようになった。そして様々な表を思うように素早く作成し、プリントすることができるようになり、プリントを使ったプレゼンテーションが大いに楽しみになっていたのである。
今日はここまで。

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