« Panther で UNIX アプリケーションを使う-15 | トップページ | 陳舜臣の「上海雑談」を読む-02 »

2004.11.05

陳舜臣の「上海雑談」を読む-01

モンゴルに興味をもったのはそう古いことではない。ついこのあいだまで「モンゴル帝国の興亡」など岡田英弘の本を読みふけっていたのである。モンゴル平原から南を見ると右にヨーロッパ、左に中国が見えるという世界観も知ったのである。
この「上海雑談」の中から気に入った文章を取り上げて感想を述べてみたい。

陳舜臣は、「遊牧民は小独裁者、中独裁者、大独裁者と、つねに絶対的な独裁者に指導されていますが、チンギス・ハーンはさしずめ超弩級の独裁者でしょうね。東へ行けばよいか西へ行けばよいか、進むべきか、とどまるべきか、退くべきか、草原の中では素早い決断を迫られる。長々と小田原評定をやっていると、その間に家畜がバタバタと倒れてしまいます。早く決断し、早く行動するには、合議制ではだめで、どうしても独裁でなければならない。
だから、すぐれたリーダーを持った集団は幸せだが、愚かなリーダーをいただいた集団は不幸だということです。すぐれた指導者は、遊牧民がもっとも待望するものなので、逆境にあればあるほど、指導者待望熱は高まります。このあたりに、チンギス・ハーン登場の謎を解く鍵があるように思いました。」と語っている。
このことは言われてみればまことにその通りであり、当然であるからこそ真に的を射た話しであると思う。ここにはいわゆる遊牧民気質があって、中国や日本の農村地帯の小田原評定的農民気質とは大いに違っているというのであろう。
空想してみると、遊牧の民のほかに砂漠の民というのもいるのであろうか。ユダヤの人々、アメリカの人々は気質的には遊牧の民に似ていると私は感じている。
今日はここまで。

|

« Panther で UNIX アプリケーションを使う-15 | トップページ | 陳舜臣の「上海雑談」を読む-02 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12847/1874364

この記事へのトラックバック一覧です: 陳舜臣の「上海雑談」を読む-01:

« Panther で UNIX アプリケーションを使う-15 | トップページ | 陳舜臣の「上海雑談」を読む-02 »