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2004.11.07

陳舜臣の「上海雑談」を読む-03

先日聞いた話しでは、中国の都会は自動車優先社会になっていて、人が歩くのにはとても具合が悪いと言う。交通信号があっても守るものがいないのだと言う。かって日本もそうだったのかな、といささか不安げに考えてみるが、そんな思い出はない。
この「上海雑談」の中から気に入った文章を取り上げて感想を述べてみたい。

「情報社会が進むことによって、これから、むかしの百年が今の十年くらいのスピードで変わっていくと思います。だから、私は希望を持っているのです。
情報はどんどんスピードアップしている。われわれの場合で言えば、明治全体は、これからの五年と同じくらいの長さですよ。ですから、怖さがある反面、楽しみです。これで人間、変わらないといけないと思うんですね。人間の心が変わることを祈っているのです。争いのない時代が来れば、どんないいかと。小さな争いはいいんですよ。殴り合いとか、ちょっとしたぐらいはやってもいいのですけど、あんまり大きい争いはないように祈っています。
この素晴らしい情報や交通のスピードアップによって、これからの世界では、こんなことをしてもつまらないのではないかという気持ちになるのではないでしょうか。それを楽しみにしています。今のところまだ夢のような希望ですが、その萌芽が見いだせるような気がします。根も葉もない希望ではありません。」
私はここまで読んで思う。特に中国の現状では、情報の迅速な流通と共有が持つ力は計り知れないものがあると思う。通信インフラが整備されるということは、電力、ガス、水道、道路、空路、などの下支えとなるばかりではなく、最も必要とされている教育インフラが充実されるということであると思う。
教育資源が流通し共有され、その結果である知的資源の集積が進み、これらの資源を使った社会が急速に発展する、この速度が格段に速まるというのが現状の中国をよく表しているし、私も確信しているところなのである。
今日はここまで。

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