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2004.11.24

石井米雄の「メコン」を読む - 08        「景洪(ジンホン)を国際港に指定」

シーサンパンナという言葉をどこかで聞いた気がするが、その内容については定かではない。中国南部の奥地にある暖かい地域のような気がしていた。それが中国雲南省の中のタイ族自治州であることをごく最近知った。
この「メコン」の中で出合った「景洪(ジンホン)を国際港に指定」という気に入った文章を取り上げて感想を述べてみたい。

「景洪(ジンホン)は、もともと中国国内の河運の要衝のひとつにすぎなかった。ところが二年前、中国政府は、景洪を国際港に指定し、ミャンマー、ラオス、タイなどの南の諸国への玄関口としたのである。国内線の田舎飛行場が国際線のエア・ターミナルになった感じだ。国際航路を行くにふさわしく、百五十トンの貨物船が活用されることとなった。不足した船員は、公務員の二倍の給与を払って揚子江から調達した、とナレーションは進む。」
続いて「メコンはこの辺りでは名前を変えて、中国語で瀾滄江(ランツアンチアン)と呼ばれる。正直いって私は、瀾滄江となった部分のメコンについて、具体的なイメージをもっていなかった。われわれの旅がそこで終わったように、チェンセンがメコンの事実上の終着駅であると思って疑わなかったからだ。
「ギッド・マドロール」のメコン案内を見ても、チェンセンをもって終点としている。上流にタンホーというところがあり、一八九三年十月二十五日、フランスの蒸気船「ラ・グランジェール号」がそこに到着した、という追記はあるが、商業航路は、やはりチェンセンが終点だったようだ。そのタンホーをもって Limite de la navigation すなわち「遡航の限界」であるとも書いている。「これより上流のメコンは、蒸気船では上れない。」という注記もある。」
私はここまで読んで思う。メコン河の流域の多国籍貿易のルートとしてメコンルートの新たな開発が始まっている。またメコンの流域を越えてゆくルートの開発も進んでいる。21世紀は巨大な物流がメコンを流れて各地に散っていくのかも知れない。開発と裏腹に、原生林や原生地形も失われていくであろう。21世紀の開発が後に野蛮な行為といわれないようにするには、現実に人知を尽くしていくしかない、私はそう思うのである。
今日はここまで。

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