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2004.11.25

石井米雄の「メコン」を読む - 09        「メコンは「黄金水道」だ」

昔、北海道の襟裳岬で1ヶ月くらいアルバイトをしていた時があり、帰りに黄金道路を通って帯広にでて、北海道を一周して東京に戻ったことがあった。この黄金道路は太平洋岸の波打ち際を走っていて、大波が来ればすぐ冠水してしまう低い位置にあって延々とつづいていた。何が黄金かといえば、毎年の道路維持経費が莫大掛かるので黄金が掛かるという意味だという。晴れた日にバスに乗って走れば、何の変哲もないただ見晴らしのいい道路である。
この「メコン」の中で出合った「メコンは「黄金水道」だ」という気に入った文章を取り上げて感想を述べてみたい。

「こうして難所を乗り切ると、画面は積み荷の紹介に入った。船倉には、大理産の「大理石」が山と積まれている。上質の大理石はバンコクで高値を呼ぶのだという。
「メコンは「黄金水道」だ」独りの船客が語る。
解放された十二億のエネルギーが、南への出口を求めてほとばしっている。いまやメコンは、そのチャンネル役を担わされることとなったのだ。」
続いて「船はやがてチェンセンに到着する。かって私がメコンを遡上してたどり着いた時に見たひなびたチェンセンとは、打って変わった光景が、そこに展開されていた。バンコクに出しても恥ずかしくないような超一流の建築が、目下建設中である。商品の国際展示場、そしてホテルだという。タイの華人企業家の投資による事業らしい。中国は、ここでタイとラオスと、さらにビルマ(ミャンマー)の市場に連結されようとしているのである。新しい交通路の開発によって、かくも迅速に、かくも大規模な変化が起こるという実例を見る思いがした。」
私はここまで読んで思う。このメコンには本当の意味の黄金が流れているな、そう思ったのである。黄金が砂の中にも埋まっているメコンだから黄金を乗せた船が行き来しても驚くには当たらないかもしれない。だがケタ違いの黄金が行き交っているから沿岸の村が市に、一挙に都会化されるところが出現してとどまるところを知らない様子である。ここでも自然の景観を壊さず都会と共存していく道が探せたらいいな、そう私は思うのである。
今日はここまで。

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